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【産学連携】明日葉、神奈川工科大学と共同で「SDGs×理科実験教室」を開始

~楽しみながら科学の面白さと環境・エネルギー問題を体験~

全国に400カ所以上の放課後児童クラブ(学童保育所)・児童館・子育て支援センター等を運営する明日葉は、神奈川工科大学の髙村岳樹教授と共同で、放課後児童クラブでの「SDGs×理科実験教室」を開始しました。

 

小学校が冬期休暇中の12月26日、27日、1月5日に実施し、児童たちは理科実験を通して科学の面白さと環境・エネルギーに関するSDGsの課題を体験しました。

 

神奈川工科大学と当社は、神奈川県の「かながわSDGsパートナー」に登録しており、今回の連携プロジェクト実現に至りました。

 

■「SDGs×理科実験教室」とは

「SDGs×理科実験教室」は、実験を通して児童たちに科学の面白さを感じてもらうとともに、次世代を担う児童たちが楽しみながらSDGsを体験してもらうことを目的に始めました。神奈川工科大学工学部応用化学科の髙村教授に講師を務めていただき、小学生の児童が楽しめるように工夫を凝らした理科実験を実施します。

 

12月26日、27日、1月5日の教室では、明日葉が運営する横浜市と小田原市の放課後児童クラブで実施し、各教室で小学1~5年生の児童30人程度が参加しました。

 

<実施クラブ>

・12月26日 横浜市立日野小学校放課後キッズクラブ

・12月27日 小田原市立曽我小学校区放課後児童クラブ、小田原市立早川放課後児童クラブ

・1月5日  横浜市立いぶき野小学校放課後キッズクラブ

■「レモン電池」でエネルギーを発生させてみる

まずはエネルギーについて考えてもらうため、児童たち自身で「レモン電池」を作ってみました。レモン電池の基本の仕組みは、乾電池と同じです。レモンに2種類の金属板を差し込んで導線をつなぐと、エネルギーが発生します。

 

児童たちは、2種類の金属板にメロディアンをつなぎ、金属板をレモンに差し込むことによってエネルギーが発生して音が流れるか確認します。実験に苦戦する子もいましたが、髙村教授のゼミに所属する学生の方々が机を周りサポートしてくださいました。

 

自分のレモンにつないだメロディアンから無事に音が流れると、児童たちから「聴こえた!」と歓声が上がります。

 

 

髙村教授から、電池をつくるには「液体が多いこと・酸っぱいこと」が重要だと聞いた児童たち。その後、地元の特産品である「湘南ゴールド」や「コーラ」など、いろいろなもので電池を作り、メロディアンからどんな大きさで音が流れるか実験しました。

 

■環境にやさしいSDGsなエネルギーって何だろう

続いて、環境にやさしいエネルギーについて学び、水素と酸素で作られた「燃料電池」づくりを体験してみます。

 

まずは髙村教授から、「SDGsは2030年までにより良い世界を目指す目標なんだよ、みんなが中学生くらいになる頃には、この17の目標が全て達成された世界になっていると思う?」と問いかけとともに、スクリーンを使って環境にやさしいエネルギーについての授業が始まりました。

 

今回のテーマである「目標7:エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」をもとに、髙村教授から「エネルギーって何があるかな?」と質問すると、「電気!」「太陽」「煙突」「テレビ」「運動」など、児童たちから次々と声があがります。

 

 

そして、二酸化炭素を排出しない電気自動車や、ドイツで計画されている大規模な太陽光プラントなど、最新のエネルギー事情が紹介されました。その後、児童たち自身でも作れる環境に優しいエネルギーとして、水素と酸素で作られた「燃料電池」を作る実験をしました。

 

まずは緑茶の中に鉛筆を入れて、電池をつないで充電。その後、鉛筆とメロディアンをつなぐと、今までで一番大きな音が鳴りました。資源を無駄にせず、水素と酸素からエネルギーが発生することに、驚いた様子の児童たちでした。

 

 

最後に髙村教授から、明日からできる地球に優しいエネルギーの使い方として、「電気をこまめに消す」「エアコンの設定温度を上げすぎない・下げすぎない」「コンセントを使わないときは抜いておく」など、児童たちが日常でできるSDGsを意識した行動についてお話がありました。

 

児童からは、「自然にあるものから電池ができるなんてびっくりした。地球にやさしくてすごい」「私の家でもSDGsを意識して電気をこまめに消しているので、それを続けていきたい」などの感想がありました。

■神奈川工科大学 髙村教授・植木柚さんからのコメント

・神奈川工科大学 工学部応用化学科 髙村岳樹教授

 

低学年の子中心に参加してくれましたが、頑張って内容についてきてくれましたね。非常によく楽しんで、素直な反応をくれたのでやりがいがありました。

SDGsについても体験してもらいました。普段小学校でSDGsの授業をやっているだけあって、子どもたちのレベルの高さを感じましたね。これからを生きる子どもたちには、環境問題などを学ぶ機会が多く必要であり、それらをきちんと理解した上で成長していくことが重要だと思っています。今回のプログラムが彼らの心に残り、そのような学びに少しでも貢献できると嬉しいです。

 

・神奈川工科大学 大学院生・植木柚さん

 

「鉛筆の芯の色が変わっているよ!」などと教えてくれた子が何人もいて、とてもよく観察しているなと思いました。“自分で発見する”という楽しさに気づいてくれたことが嬉しかったです。私も小学生の頃の実験から科学の世界に興味を持ったので、そういう子が増えてくれたらいいなと思います。