明日葉が運営する小田原市の芦子地区放課後児童クラブは、1月26日、チョコレートを通じてSDGsを学ぶイベントを実施しました。講師として、同じ小田原市でガトーショコラ専門店を持つ「Nama Gateau Au Chocolat (ナマガトーショコラ)」の柳下龍介さんをお招きし、「チョコレートの甘くない現実」として発展途上国のカカオ農家の現状についてお話いただきました。
イベントには、クラブを利用する小学1年生から5年生の約90人が参加。柳下さんから「チョコレートの甘くない現実」として、カカオ農家の貧困や栽培技術不足、医療や教育、清潔な水の確保などができない厳しい生活環境について、スライドを使って児童たちに伝えました。自分たちと同じ年齢のこどもたちが学校に通えず働いているという現実に、児童たちははっとした表情を見せました。
Nama Gateau Au Chocolat (ナマガトーショコラ)では、ベルギーの製菓会社が展開する「カカオ・トレース」というチョコレートのサステナブル・プログラムに賛同し、同社のチョコレートを仕入れて商品を作っています。カカオ・トレースは、発展途上国のカカオ農家への技術支援や、農家への利益還元、小学校や飲料水浄化施設の新設など、さまざまな形でカカオ農家を支援しています。カカオ・トレースのチョコレートを使用したガトーショコラを購入することで、生産者の貧困や教育の問題に貢献することができるのです。児童たちは柳下さんと一緒に、ガトーショコラを食べることでSDGsの何番の目標に貢献できるのかを確認しました。
イベントの終わりには児童たちから「カカオの皮は使われますか」「ガトーショコラはどこで買えますか」など、たくさんの質問があがり、興味を持って話を聞いていたことがうかがえました。
そしてクラブのおやつの時間には、「Nama Gateau Au Chocolat (ナマガトーショコラ)」のガトーショコラを、児童たち全員で試食。「美味しい」「おうちでも買いたい」などと盛り上がっていました。
柳下さんは、「幼い頃からこのような取り組みを継続的に行うことで、大人になったときに、社会問題に少しでも貢献しようとか、消費活動においてサステナブルな選択をしようとか、そういったマインドが生まれてくれたら嬉しいです」と想いを語りました。