~収穫した小松菜を使って、小学校の給食レシピにも挑戦~
明日葉が運営する東京都の学童保育施設では、食育プロジェクトとして10月から小松菜の栽培を開始し、12月22日に収穫を迎えました。収穫日、子どもたちは三重県にあるてしお夢ふぁーむの農場とオンラインで繋がり、農業や小松菜について学習。収穫後には、給食を提供する葉隠勇進から、小松菜を使ったおうちで作れる給食レシピが渡されました。子どもたちは自分で育てた小松菜を使って、保護者の方と一緒に家庭での調理を体験しました。
ソシオークグループの明日葉、てしお夢ふぁーむ、葉隠勇進は、3社協同での食育プロジェクト「てしおにかけて、育てて食べよう~マイファームde食育プロジェクト~」を板橋区立高島第五小学校の放課後対策事業「あいキッズ」で実施しました。
このプロジェクトは、「食べ物を育てること・育てたものを収穫すること・収穫したものを食べること」を子どもたちが体験することで、「命の大切さや農家さんの想い、育てることの苦労と喜びを学んでほしい」という想いを込めています。
高島第五小あいキッズでは10月から、ペットボトルを使った水耕栽培キットを用いて、小松菜を種から栽培してきました。栽培キットの提供や栽培方法のレクチャーは、障がい者就労継続支援A型事業所として三重県で農場を営むてしお夢ふぁーむが行いました。
子どもたちは1週間に2回水を換え、水を換えた日には先生からスタンプをもらいます。また、芽が出たタイミングや根を張ったタイミングで自分の小松菜を観察し、絵日記をつけて野菜の成長を体験してきました。
自分が育てた小松菜の葉を観察して記録をつけました。
収穫日を迎えた12月22日、板橋あいキッズはてしお夢ふぁーむの農場とオンラインで接続。子どもたちは大きく育った小松菜を見せながら、農場を管理する谷口さんに収穫の報告をしました。また、てしお夢ふぁーむから子どもたちに、農場で育った小松菜をプレゼント。
子どもたちは自分で育てた小松菜と見比べながら「自分で育てた小松菜の方が、葉っぱが分厚くてかたい」「葉っぱの量が多い」などと谷口さんにお話しし、谷口さんからは「みんなの小松菜は、農場よりも日数をかけてゆっくり育てたから、濃い味になっていると思います。おうちで食べ比べてみてね」とコメントをもらいました。
また、谷口さんから、障がいのある方々が働くビニールハウス農場での大きなプールやウレタンマットを使った栽培について説明を受けたり、小松菜の歴史に関するクイズに参加したりして、子どもたちは農業や小松菜について学びました。
最後に、高島第五小学校で給食を提供する葉隠勇進の中田さんから子どもたちに、収穫した小松菜を使って「おうちで作れる給食レシピ」を渡されました。レシピは、過去に小学校で提供された人気給食メニュー4種類(小松菜の漬物・小松菜とじゃこのふりかけ・かきたま汁・小松菜の菜飯)で、子どもたちは大喜びでした。
3か月間にわたる食育プロジェクトを終えた子どもたちからは、「小松菜を育てるのが楽しくて参加してよかった」「ちゃんと育つか心配だったけど、思ったより大きく育ってびっくりした」など、嬉しい感想がありました。
三重県の農場とオンラインで交流。ビニールハウス農場での栽培を見学しました。
子どもたちは収穫した小松菜を家庭に持ち帰り、葉隠勇進提供の給食レシピの中から、小松菜とじゃこのふりかけや、かきたま汁の調理に挑戦。保護者様と一緒に、小松菜を包丁で切ったり、フライパンで炒めたりしました。完成した小松菜料理に、子どもたちからは「学校の給食のように美味しくできた」「油がはねるのは怖かったけど、作るのは楽しかった」などの感想がありました。
また、保護者様からは「食べ物を種から育てることや調理することは、子どもにとって初めての経験でした。自分で作ったものを食べる美味しさや、家族が美味しいと言って食べてくれる喜びを感じ取ったのではないかと思います。とても良い経験になりました」とコメントをいただけました。
小松菜とじゃこのふりかけと、かきたま汁を家庭で調理しました。