明日葉は学童保育事業所4カ所とフィリピン・マニラをつなぎ、オンラインで国際交流を行う異文化体験プログラム「あしたばドア」を7月、初めて開催しました。
あしたばドアは、一般的な英語教育ではなく、わくわくする体験を通して異文化や英語に自然と触れることが特長。施設の責任者からは、「児童が社会で生きていくうえで、外国語に触れる、オンラインを活用するといった重要な2点を楽しんで体験できたことは、非常に良い機会となりました」という声がありました。
子ども達には、あらかじめフィリピンから送られてきたビデオレターを見せ、フィリピンとの時差と動物、食べ物にまつわるクイズを出題しておりました。それぞれが本を読んで調べたり、おうちで家族と相談したりしながら、当日までに解答を考えました。当日フィリピン人の講師とコミュニケーションが取れるように「Nice to meet you」のような簡単な英語を勉強しました。
当日は4カ所の各学童で大きなスクリーンを設置。フィリピンのマニラにいる講師のノーマン先生と、相棒のパペット「ゴンゾー」とオンラインでつながりました。笑顔で子ども達を歓迎し、子ども達も元気に英語で「Nice to meet you!」と挨拶しました。
画面にはフィリピンの街並みが映し出され、現地を散策しているような感覚を味わうことができました。日本と違うところや同じところはどこかなど、興味深く見比べました。他にも、フィリピンのファーストフード店に来て英語で注文をする体験や、事前に出題されていたクイズの答え合わせなど、楽しいひとときを過ごしました。
プログラム終了後、指導員と子どもたちがノーマン先生にお礼のお手紙を郵送しました。後日、ノーマン先生とゴンゾーからお返しに、手書きのお手紙が届きました。
【日本語訳】
みんな、元気?この前はすごく楽しかった!みんなはどうだった?
クイズに答えられた?フィリピンと日本の違うところや、同じところは見つけられた?
みんなは世界中のみんなとともだちになれるんだよ。
きみたちもいつか色々な国に行ってみてね♪
また遊ぼう!今度は日本のこともたくさん教えてね!
ノーマン&ゴンゾー
二俣川小放課後キッズクラブ 責任者 齊藤 千恵美さん
「外国語かつオンラインでのイベントは初めてであり、児童も大興奮でした。児童が社会で生きていくうえで、外国語に触れる、オンラインを活用するといった重要な2点を楽しんで体験できたことは、非常に良い機会となりました。」
下府中小学校放課後クラブ 責任者 市川 春海さん
「リモート会議、リモート音楽会と耳にはするものの、まさか実際に下府中小学校放課後クラブの子どもたちが、フィリピンとリアルタイムでつながるオンライン交流会に参加できるとは思ってもみませんでした。大変貴重な体験ができました。
クラブ室と子どもたちが映し出されたときは大興奮でした。実際に中継が始まると、盛り上がりすぎてどうなることかとヒヤヒヤしましたが、楽しそうに交流している姿を見て、良い経験が出来ているのだとホッと胸をなでおろしました。
事前にクイズの内容を伝えていたおかげで、多くの子どもたちが保護者の方とおうちでフィリピンのことを調べたり、考えたりしてくれたようで、指導員としても微笑ましい姿が目に浮かびました。良い機会を与えていただけて嬉しかったです」
滝二っ子クラブ第一及び第二 責任者 呉 大樹さん
「今回のイベントでは、フィリピンの方との関わりを通して、外国の文化や言語など様々なことを楽しく学ぶことができました。また、オンラインで別の場所にいる子どもたちとつながり、楽しい時間を共有できたことは、滝二っ子クラブの子どもたちにとっても貴重な経験になったと思います」
豊明小学校放課後子ども教室 責任者 中島 瑠香子さん
「『Big Yumburger,please.』と注文する場面で、子ども達の中に『フィリピンの人に正確に伝えたい』という気持ちが生まれ、声を大きくしたり、写真と『please』と書いた紙を見せたりなど様々な工夫をしておりました。当初は『英語が読めない』と抵抗を感じていた子も、積極的に参加するようになっていきました。
事前学習でフィリピンに冬がないことを知り『クリスマスもないの?』と心配する子もいたのですが、プログラム終了後に『フィリピン基礎知識ブック』が配布され、そこに波乗りサンタの写真を見つけて嬉しそうにしておりました。Q&Aの時間には、子ども達からノーマン先生への質問が絶えませんでした。異文化を知る良い機会となったようです」
あしたばドアは、ソシオークグループのあしたばマインドが運営する明日葉保育園で、Zoomを活用したライブ交流と動画中心の参加型プログラムを組み合わせ、1年を通じて実施しています。
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