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【SDGs】 黒板壁紙の端材に「私たちの魅力ある小田原」を描く。小田原25カ所の学童でSDGsアートに挑戦

明日葉が運営する小田原市内25カ所の放課後児童クラブは、同市で壁紙の製造を行う株式会社デコリアと連携し、製造時に発生してしまう黒板壁紙の端材に絵を描く「SDGsアート作品」の制作に挑戦しました。作品は、8月10日から9月15日の約1カ月間をかけて制作し、9月23日に開催された「おだわらSDGsデイ2023」の会場にて展示されました。

 

学童クラブの作品を並べた展示ボード

 

おだわらイノベーションラボにて実物を展示

 

作品のテーマは「未来につなげたい!私たちの魅力ある小田原」。制作活動を通じて、こどもたちが持続可能な未来について考えることが狙いです。それぞれの地域のこどもたちが、自分たちにとって思い入れのある地元小田原の風景を描き、一つの作品として完成させました。

展示を見た方々は、「小田原の各地域の特徴がよく出ている」「ここ、僕の母校だ。懐かしいなあ」など語り合い、楽しんでくださいました。

 

黒板壁紙の端材SDGsアート制作の様子

今回のSDGsアート作品制作に挑戦したクラブの一つである、小田原市内にある久野小学校区放課後児童クラブでは、9月12日、デコリアから小島さんと久保寺さん、後潟さんを講師としてお招きし、作品制作を前にワークショップを実施しました。

 

 

ワークショップには、クラブを利用する児童32人が参加。デコリアの皆さんから、まずはスライドを使って、「かべがみ工場でできるSDGsの取り組み」についてお話をしていただきました。

久保寺さんから「SDGsって何だろう?」と質問が投げかけられると、児童たちは「学校の総合の時間で習っている!」と反応し、授業で学んで知ったことなどを活発に答えました。

 

その後、実際に工場で製造された壁紙を披露していただきながら、「この壁紙を製造する過程で、どうしても余ってしまう端材が一カ月で20トンほどある」ということを伝えられると、児童たちは驚きの表情を見せました。久保寺さんは、壁紙を作る会社としてできるSDGsの一例として、端材を廃棄しないために、猫用トイレに敷く「猫砂」の材料としてリサイクルしていることを説明し、実物を見せてくれました。

 

猫用トイレに敷く「猫砂」にリサイクルした壁紙端材

 

ワークショップの後半はいよいよSDGsアート作品制作の準備に取りかかります。「未来につなげたい!私たちの魅力ある小田原」をテーマに、黒板壁紙端材に何を描いていくかについて、みんなでブレインストーミングをしました。

 

縦90センチ、横200センチの黒板壁紙の端材

 

「みんなが大人になっても残っていると良いなと思う、小田原の良いところを黒板壁紙の端材に描いてもらうよ。みんなが通う小学校の周りにはどんな場所がありますか?」と小島さんが投げかけると、児童たちは和気あいあいと話し合いながらポストイットにさまざまな場所の名前を書き連ねていきました。

 

一人5案ずつ書き終わると、それぞれが思いついた小田原の場所を発表し合いました。かつて自分たちが通っていた「保育園」や、地元に古くからある「お寺」や「農園」、よく遊ぶ「公園」、毎日通っている小学校の「池」など、児童たちに馴染み深い場所が次々と挙げられました。

自分たちが暮らす「小田原の町」が浮かび上がると、デコリアの皆さんも「地元にこんな場所があったんだね、いろんな町の特徴があって面白いね」と話してくださいました。

 

この日のワークショップはブレインストーミングで終了しました。翌日、児童たちはみんなで出し合った内容をもとに自分たちの「魅力ある小田原」を黒板壁紙の端材に描き、作品を完成させました。

 

作品には、児童たちが通う小学校を中心に山々が見える風景や公園などが描かれ、地元の特徴を捉えたものとなりました。今回の取り組みを通じて、児童たちはSDGsや自分が暮らす地域への理解を深めることができました。

 

ブレインストーミングをもとに絵が完成しました!